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もう、叶ってた。お前から貰ってたんだ [仮面ライダーオーズ]

仮面ライダーオーズ 第46話「映司とWバースとアンクの欲望」
あらすじは、テレビ朝日:仮面ライダーオーズ STORY 参照

メズールが消滅してしまい、嘆き悲しむ完全体ガメルの衝撃波によって、
川に吹き飛ばされてしまうオーズとバース。
後藤は川から自力で這い上がるが、映司はそのまま海まで流されて……

ガメルの消滅や、Wバースの登場と、見所てんこ盛りでしたが、
アンクが比奈、映司に個別に会い、互いに譲れないものがあって、
決別せざるを得ない現実を認識し合うのが、切ない。

アイスを食べにクスクシエ戻って、比奈と会ったアンクが、
「他にも色々だ。だから、この身体、寄越せ」
比奈が兄、信吾を見捨てる事は無いとわかっているのに、
今までの繋がりを断ち切るかのように、わざわざ断りを入れる。
「駄目。あげられない」
兄とアンクが別々に存在出来ない以上、比奈としては他に答えようがない。
戻ってらっしゃいよ。また映司君と2人でと言う知世子の言葉に、
「どっちかは戻ってくるかもな」
そう言い捨てて去っていくアンクと、泣き崩れる比奈。
映司・アンク・比奈が共に過ごしたクスクシエの日々は、既に過去と成り果てて。

流された海辺で、映司とアンクは相対する。
紫のコアメダルの影響で、グリード化が進む映司。
人の身体を得た事で、他のグリードとは違ってしまったアンクは、
さながら合わせ鏡に映った自分自身でもある。
「アンク、俺は、コアメダルを砕く!これ以上、誰も完全復活も暴走もしないように!
信吾さんもメダルの器になんかさせない!」
「思ったとおり、お前の言いそうな事だ。だから俺も決めてきた。
俺が必要なもののために、邪魔なお前を潰す!」

右腕を変化させたアンク、左腕がグリード化した映司は、激しい殴り合いに。
「お前の欲しいものって何だ!人間か!?」
「もっと単純だ。世界を確かに味わえるもの、命だ!」
映司は、人の命を軽くしか見ないアンクに対するいらだちを覚え、
アンクは、グリードの自分には得られない命を持っているのに、
自分の命を軽く扱う映司に、反感を持っていたと。

そして、映司は自分の欲しかったものが何なのかを知った。
「どんなに遠くても届く俺の腕、力。もっと、もっと!
もう、叶ってた。お前から貰ってたんだ」
これまでずっと心が渇いて、全てを諦めていた映司。
実は、己が切望していたものは、オーズと言う力として既に手にしていた。
敵であるグリード、アンクによってもたらされていたと言う皮肉。
「一度も言ってなかった。アンク、ありがとう」
まさか、このような状況下で、アンクに初めて感謝の言葉を述べるとは。
それだけに、重みのある言葉でした。

ラストは、真木に紫のコアメダルを投げ入れられ、
ついに全身をグリード化して暴走をする映司と、
足りない己のコアメダルを人の身体で補い、
グリード体となったアンクとの戦いが始まる……

完全体となったのに、次々とコアメダルを破壊され消滅していくグリード達。
詰め込み過ぎなので、もっとじっくりとやって欲しかったと思う反面、
映司がグリードへ変化していく事への恐怖とか、
アンクが敵対した今の状況を、2~3ヶ月に渡って描写した場合、
メイン視聴者の子供達が楽しめる内容になるのかと言うと、微妙な処です。

しかし、人形ネタでシニカルな笑いをとる真木。
(ガメルと対峙した時の太い眉が、ケンシロウネタとはわかりませんでした)
「そんな捨て身の戦法、教えた覚えないけど?」
「邪魔してすいませんでした」
戦闘中の会話でも、明るい笑いを誘う伊達。
演じる俳優さん達の力量もあるのでしょうが、この二人がいなかったら、
無茶苦茶重い雰囲気になって、やりきれなさが漂った作品となっていたのかも。
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