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君の力が必要だ [ケータイ捜査官7 感想]

ケータイ捜査官7 第45話「明日未来」
あらすじは、テレビ東京:ケータイ捜査官7 バックナンバー 参照。

ゼロワンのデータを取り込み、自我をもったジーン。
並列分散リンクを繰り返し、あらゆるコンピューターとネットワークを介して増殖。
やがて、意思を持った巨大コンピューターネットワークとなり、
人類を“最適化”するプログラムを起動させていく……

ネットワークで巨大化したジーンを、止めようとするフォンブレイバー達。
AIを破壊するウイルスを抱えたまま、ジーンと並列分散リンクしたサードとフォースだが、
成長したジーンには敵わず、中に取り込まれてしまう。
残されたセブンは、並列分散リンクしてジーンを封じ込め、
そのまま、自分を破壊させる事によって、ジーンと共に消滅する。

PB壊滅エンドは、まだ予想の範囲内だったのですが、
ケイタにセブンを破壊させるのは、さすがに圏外でした。
互いにバディが大事だからこそ、自分を壊せと頼むセブンと、出来ないと言うケイタ。
「バディ、私は、自分では、自分を破壊できないのだ。君の力が必要だ。
これまでも、2人で力を合わせて、どんな任務も解決してきたではないか。
それがバディシステムではなかったか。
滝本ならば、きっとやってくれた筈だ」
「俺はお前を壊す為に、エージェントになったんじゃないんだよ!」
ケイタの血を吐くような叫びが、耳に胸に心に響いて、痛く辛かったです。

1年以上に渡る長き眠りから覚めたフォースの、最初の言葉。
「瞳子、また会えたね」
意識が消えゆくサードの、最後の望み。
「せめて、最後に、桐原様のお声を聞きたかったのです」
崩れ熔け落ちていく液晶の中に浮かぶ、セブンの笑顔。
「バディ、君の為に、私はいく」
いずれもPBとバディの絆が、どれほど深いものなのかわかるだけに、哀しい。

対照的に間明がジーンが消滅した後、ケイタに向かって、
「ボクだけがPBを生まれた意味をわかってたのに」って言ってたけど、
それが、どれだけ勝手な思い込みなのか、一生わからないだろうと思う。
「自分が考えた理想のPB」しか見えてなくて、
ゼロワンからセブンまでの個性豊かなPB達も、単なる消耗品扱い。
結局、ジーンを含む全てのPBを破壊してしまう結果になったと言う皮肉……

ケイタの手に残った、セブンの水滴型の結晶の中にある「7 ま PQRS」
最初、この意味がわかりませんでしたが、携帯を見て納得しました。

政治家のセンセイや秘書が、あのままトンズラしておしまいなのかとか、
伊達の底の浅い道化ぶりとか、色々思う事もありますが、
死んだものは人であれAIであれ、生き返りはしない。
子供番組でありながらその姿勢を貫いた事に、敬意を称したいと思います。
1年間、ありがとうございました。
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