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手を差し出す者と、手の平を返す者 [海賊戦隊ゴーカイジャー]

海賊戦隊ゴーカイジャー 第47話「裏切りの果て」
今回の放送を含めて、あと残り5話となったゴーカイジャー。
まずは、マーベラスとバスコの決着から。
互いに相手が持つ大いなる力を、どうやって手に入れるかの勝負でしたが、
バスコに先手を打たれたゴーカイジャーの分が悪くて。

今まで一緒にいたサリーを、わざと銃で撃って怪我を負わせ、
ガレオンに潜入させて、レンジャーキーを盗ませる。
これは成功すれば儲けものなだけであって、
実は、ゴーカイジャーを全員、ガレオンから下船させるのが目的であり、
サリーが裏切ったと見るや、持たせていた爆弾のスイッチを押し、
マーベラスもろとも爆殺を謀る。
その結果、マーベラスは大怪我を負い、他のメンバーはバスコとの戦いに敗れ、
ガレオン、ナビィ、34の大いなる力とレンジャーキーが奪われてしまった。

今回のバスコの悪役ぶりは見事なもので、軽そうな演技めいた仕草と、
目的の為には、道具を捨て去るように、仲間を平然と切り捨てる外道さは、
精神のアンバランスさを表しているかのよう。
これで最期にやむを得ない事情とか、改心なんかしたら台無しなので、
どうかこのまま変わらず、ド派手に散って欲しいものです。

怪我をしたサリーを手当ての為、ガレオンに連れ帰った後の、
見張り台でのマーベラスとジョー。
これは罠に決まっている。どうするのかと問うジョーに、
「あの猿がバスコに裏切られたのが芝居だとしても、
あの猿はどうせこれから、バスコに裏切られるんだろうなって……
心配すんな。別に仲間に入れようって訳じゃない。
怪我が治ればすぐに放り出すさ」
「ほんとか?うちの船長は、信じられないお人好しだからな。
元ザンギャックに、女盗賊。ろくに戦えそうもない技術者に、お姫様。
通りすがりの地球人。一度、裏切られた男が、良くここまで集めたもんだ」
「ジョー……」「好きにしろ」

第1話の時点で5人揃っていたし、過去の経歴も、
ハカセ一人を除いて、わかっていましたが、
マーベラスが彼らとどのように出会い、仲間になっていったのかは、
それぞれの過去の話で、語られていっただけに、
一年間通して見続けてきて良かった。と、思わせるシーンでした。

仲間に裏切られ、大切な人を失っても、
新たに出会った相手に、自ら手を差し出して仲間としていく者。
何かを得る為には、何かを捨てなきゃと言って、
今まで一緒にいた仲間でも、手の平を返すように切り捨てる者。
大いなる力を得ようとするマーベラスとバスコは、
性格もやり方も、ネガとポジ、同じコインの裏表のような、
鮮やかなコントラストを描く2人の最終決着は、次回へ。

しかし、赤き海賊団を失ってから、マーベラスが集めたメンバーですが、
こうして経歴を羅列されると、かーなーり凄い。
これに対抗出来るのと言ったら、やはりチーフがメンバー集めした、
ボウケンジャーぐらいかなっと。
(こちらも、元スパイや自衛官の特殊部隊、トレジャーハンター、
記憶の無い古代人に人外とのハーフと、一般人とは言い難い面々でした)
一癖も二癖もあるリーダーに人集めさせると、とんでもないものになる見本なのかも。
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