SSブログ

お前が掴む腕は、もう俺じゃないって事だ [仮面ライダーオーズ]

仮面ライダーオーズ 最終話「明日のメダルとパンツと掴む腕」
あらすじは、テレビ朝日:仮面ライダーオーズ STORY 参照

真木から貰ったコアメダルにより、完全復活したウヴァ。
激しい攻撃を受けて、Wバースの変身が解けてしまう。
そこへ爆煙と共に映司が現れるが、明らかに様子が違っていて……

最後に戦うのは、真木グリード&暴走ウヴァなのか。
己の意志が宿ったコアメダルにヒビが入ったアンクはどうなる。
グリード化進行中の映司は、人間に戻れるのか。
ネタバレを出来る限り見ずに、放映を待ちわびた1週間でした。

鴻上会長が用意していたプレゼントとは、800年前の王が、
初めての変身に使った10枚目のコアメダル、タトバコンボでした。
それによって、映司はオーズに変身出来たのですが、
その時、屋上で真木と会話している鴻上会長の服が真っ赤。
無茶苦茶目に眩しいと思っていたら、時間の経過と共に、
黄・緑の順に変わっていき、実は、タトバコンボカラーのコーディネイトだったっと。
……こういう上司相手に秘書でいられる里中って、実に凄い人です。ハイ。

アンクが参戦した事もあり、ウヴァを追いかけて真木が撤退。
映司の為にやってきたのに、どうしてとの問いかけには、
「今日の分の、アイス寄越せ」
これで納得させる方も、する方も問題あるような……

そして得られた一時の休息は、映司とアンクと比奈が過ごす最後の時でもあって。
「なあ、アンク。お前が戻ってくるなんて、何かあった?」
「ふっ!真木は俺を器にするのはやめた。
となれば、奴に協力する理由は無いし、この身体も必要ない」
「もう少ししたら、お兄ちゃんの身体、返してくれるって」
「良かった比奈ちゃん!ホント良かったよ。それだけが気になってたんだ」
映司に己のコアメダルが破損しているのを知らせないアンク。
グリード化が進んでいるのを比奈に隠す映司。
そんな2人に、いったい自分は何が出来るのか。
比奈がとった行動は、映司とアンクに手を繋ぐ事だった……

暴走し、器となったウヴァと、真木グリードとの戦い。
その為に得た大量のセルメダルを使ったオーズでも、倒す事が出来ない。
一度変身が解けてしまい、紫のコアメダルの力でグリードになろうとした時、
「映司、止せ。これ使え!」
アンクが投げたのは、3枚の赤いコアメダル。
その中の1枚にヒビが入っているのが、グリードの視界となった映司にも見えた。
「わかってる。お前が、やれっていうなら、
お前が、ホントにやりたいことなんだよな。アンク、行くよ」
ここで、タジャドルとなるオーズ。

基本フォームのタトバでも、暴走型のプトティラでもなく、
相棒のコアメダルのコンボのタジャドルで、最後の戦いに挑む。
アンクが側で共に戦うような映像もあって、見ていて無茶苦茶燃えました。
前回の放送後、映司が持つ紫のコアメダルが7枚なのは、
タジャスピナーを使うためではとの意見があったのですが、大正解。
全てを無に帰す紫のコアメダルにアンクの力が加わったからなのか、
器も真木グリードも、セル・コアメダルも破壊し、吸い込んでいく。
タジャスピナーとベルトのメダルも吸い込まれて、変身が解けてしまう。

気を失って落下していく映司を起こしたのは、腕だけのアンク。
「映司、目覚ませ!死ぬぞ!」
「アンク?ああいいよ。もう無理だ。お前こそ」
「フン!俺はいい。欲しかったものは手に入った」
「それって命だろ?死んだら……」
「そうだ。お前たちといる間に、ただのメダルの塊が死ぬところまできた。
こんな面白い、満足出来る事があるか。
お前を選んだのは、俺にとって得だった。間違いなくな」
破壊出来ずに封印された物だったグリードが、生を知った事で死を得る。
「おい、どこ行くんだよ!」
離れていくアンクの腕を、映司が慌てて掴もうとしたけれど、届かない。
「お前が掴む腕は、もう俺じゃないって事だ」
そう言って、消えるアンク。映司の手に残ったのは、半分に割れたタカメダル。
「アンクー!!」

もう半分は、地上にいた比奈の元へ。
兄の身体に憑依した時の姿を一瞬見せて、消えていく。
そこにあったメダルを拾いあげて、比奈がささやく。
「アンク、ありがとう。」
彼はグリードでなく、アンクとしての人格を認めてくれた、
映司と比奈の許へ帰りたかったのか……

落下する映司を救ったのは、カッターウイングで飛んできたバースでした。
「もう、何でも1人で背負い込むのはやめろ!俺達がいる、俺達の手を掴め!」
地上では、必死に呼びかけながら手を伸ばす大切な人達。
「俺が欲しかった力……どこまでも届く俺の腕、それって」
バースの手を、しっかりと掴む映司。
「こうすれば、手に入ったんだ」と。

戦いを終えた主人公は旅立ち、他のメンバーは己の日常に戻りました。
最後までどちらに転ぶか不明だったアンクは、満足しつつ消滅。
人外のバディものだと、主役との別離で終わる率が高いような気が……
一ファンとしては、せっかく「命」を知ったのだから、
もう少しアンクに、命持つものとしての時間をあげたかったけど、
他のグリードもコアメダルも全て滅び、戦う理由も無いのだから、
安易に生き残らせなかったのは、流れとして正しいと思います。

オーズは、前半はそれなりのものなのに、淡々としすぎて乗り切れませんでした。
伊達が加わってテンポが良くなり、メリハリも出てきたけど、
やはり40話過ぎてから、最終決戦に向けての展開が見応えがありました。
慌しくも勢いがあって、バラバラだったものが糸で手繰り寄せられ、
オーズと言うタペストリーを、織り成していく様を観させて頂きました。
役者さんを始めとした全スタッフの方々、ありがとうございました。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。