北極星までの距離

・北極星、これまでの推定より近かった
北極星は大昔から船乗りたちを導いてきた。
だが最新の研究から、この星と地球との距離が、これまでかなり過大に
見積もられていた可能性があることがわかった。

北極星（ポラリス）が発する光の量を調べてきた国際研究チームの発表によると、
北極星は実際には、従来考えられていたよりも30％太陽系に近く、
約323光年の距離にあるという。

その結果によると、これまで認められてきた434光年という数字は
大幅に修正されることになる。従来の数字は、1990年代に星の位置を測定した
欧州宇宙機関（ESA）のヒッパルコス衛星により得られたものだ。

北極星と言えば、北半球にいる私達には馴染み深い星。
子供の頃、確か授業で北斗七星とカシオペア座から、
北極星を見つける方法を教わったような……
昔は真冬になると北の空に見えていて、オリオン座と共に帰宅の友だったけど、
北東にスタジアムが整備されて以来、光害で見る事が叶わなくなりました。

北極星、実は考えていたよりもっと近くにあったと言うお話。
見かけの光は変わらないのに、どうして？と、思ったら、続きがありまして、

北極星は、ケフェイド変光星の中で最も太陽系に近く、
最も明るい星と考えられている。またこの星は、
研究者が数十億光年という宇宙的な距離を測定するための、
一種の宇宙論的物差しとしても利用されている。

北極星は他にも、奇妙な点が幾つも残っているそうで、
身近で指針となる星であると同時に、またまだ謎めいた星のようです。