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太陽からの風 [本・小説]

太陽からの風』 (アーサー・C・クラーク 著 ハヤカワ文庫)
途方もなく大きな円形帆は、惑星の間を吹く太陽からの風を受けて
いっぱいにふくらんでいた。レース開始まであと3分。
これから地球を2周して、その加速で地球から脱出し、月へとむかうレースが始まる……
(ハヤカワ・オンラインより)

宇宙ヨット、ソーラーセイルと言えばこの小説の名が出るほど有名で、
先日のコズミック フロント「IKAROS」でも取り上げられていた作品。
大まかなあらすじは知っていたのですが、図書館で借りてようやく読む事が出来ました。
短編集ですが、今回はタイトルロールのみの感想です。

The Wind from the Sun 
紹介でも太陽からの風とありますが、実際は太陽からの光を利用したもの。
ヨットと言うと風を使うイメージもあるので、ちょっと紛らわしいのが残念。
勿論、小説の中ではしっかり光圧の説明が入っています。

短編なので、アイディアをいかに生かすのかが勝負ですか、
ソーラーセイルの雄大さを上手く使い、映像を想像させられる作品でした。
書かれたのは1963年、まだ人類は月面到着前で、日本は昭和30年代……

IKAROSが出るまで、スピン型のソーラーセイルは不安定で駄目。
と、考えてしまった人が多いのも無理はないかと。
ラストは年齢を重ねてから読んだ方が、味わいが増すと思います。
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