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水星にある水の氷 [天体]

水星に大量の水の氷
太陽にもっとも近いため、温度が高すぎて水の氷など存在しないように
思われる水星でも、極域のクレーター内部に水の氷がある
可能性は以前から指摘されていた。
自転軸の傾きがほぼゼロに近いので、クレーターの内部には
1年を通して日が射さないところもあり、温度の条件は整う。

レーダーで見つかった南北両極の明るい部分が、
全て実際に陰となっている部分であることが確認された。
氷の総量は「ワシントンD.C.と同じ大きさに広げると厚さが3kmほどになる量」

こうした明るい部分はすべて、氷が安定して存在できる温度であると
予測されていた領域で、氷が地表にむきだしになっている。
少し温度が高すぎると考えられる場所の表面には光を反射しにくい
ひじょうに暗い物質があり、メッセンジャーによる水素の測定から、
熱を通さない厚さ10~20cmの表層の下に氷が埋まっていると考えられる。

水星、大気の対流による熱の移動が無いので、極熱と極寒の惑星。
昔は、1公転中に1回自転していると思われていたので、
裏側には水の氷があるかもしれないと言う話を読んだような覚えが。
残念ながらその説は、1965年のレーダー観測により、
水星の自転と公転周期が判明して、無くなってしまったけど、
それでも月と同じように、極付近の永久影には水が存在していたと。

これらの水は、彗星や小惑星が運んできた有機化合物と一緒に、
もたらされたと考えられているそうです。
水と有機物。生命の成り立ちは、宇宙と複雑に絡み合っているんですね。
さすがに現代では、メテオインパクトは勘弁して欲しいのですが。
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