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花咲く森の妖魔の姫 [本・小説]

花咲く森の妖魔の姫』(縞田理理 著 ウィングス文庫  新書館)
妖魔が棲むと噂される森・ポポワトー。
その地を相続することになった王子リシャールは、
森で獣に襲われかけ、フィーという少女に助けられる。
木の葉のドレスを纏った美しく純粋なフィーに心を奪われ、
その後も度々森を訪れるリシャール。
一方フィーも、知的で誠実なリシャールに無自覚に惹かれていく。
だが彼女はポポワトー最強の妖魔・オディロンとライルの大切な養女だった。
(公式サイトより)

続き物ではなく、1冊完結の物語。
フェアリーテールと言うよりは、中世のロマンス風のイメージ。
妖魔の養い子と、王位継承権末端の王子様なので、
妖女メリュジーヌのように異類婚姻譚でありませんが、
人間界へ戻る際に、~してはならないと言う、タブーが付くのはお約束。

奇想天外な派手さはありませんが、読み終えた感想は、素直に面白かった。
この作者さんの描く世界観が好きなのです。
無理に型に押しはめて作られた感がなく、
そういうものなのだと思わせるものがあって、
神話や民話の要素を上手くアレンジしているなっと。
長編ではなく読み切りで、ありえそうと思わせる異世界を書くのは、以外と難しい。

ところで、ポポワトーは、ポワティエからかな。と、勝手に連想。
……中世ロマンス系の宮廷文化だと、つい、
アリエノール・ダキテーヌを思い浮かべてしまいます。
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