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魔界の王を決める戦い [コミックス]

『金色のガッシュ』(雷句誠 著)
2007年に完結していまして、当時は小学館のコミックスで全33巻。
今年の3月から講談社漫画文庫として、全16巻が順次発行されています。

今更ですが、全巻(小学館の方)纏め読みしました。
連載時に、飛び飛びで読んでいたのですが、
新入社員の人が漫画好きで、全巻持っていると言うので、ありがたくお借りしました。
代わりに貸したのが、『GUNSLINGER GIRL 』(相田裕 著 電撃コミックス)
……彼が読んだ事無い本と言うことで、こちらはちょっと変化球にしてみました。

大筋は、魔物の子100人が人間界に現れて、
唯一自分の本を読める人間とパートナーになって、
魔界の王を決める戦いを行う。と、言うもの。
何やらアレコレ出てきますが、勝者が魔界の王となるのは変わらず。

戦うのは魔物の子なので、バトル物なのに不殺と言う、切り口が面白い。
けれど、勝負に敗れて本が燃えてしまうと、そこでお別れ。
本の力で人間界にいられる為、魔界へ強制送還されてしまうのです。
だから、生きてはいても、互いに連絡を取り合う事も、
その後の消息を知る事も出来なくなってしまう。
命がけの戦いが続く中で、結ばれていく魔物とパートナーの絆は強く、
それ故に別れは、切なく泣けるものも多くて。

「金色」をタイトルに入れているので、ラストの方は大まかな形であれ、
最初から決めていたのでしょうか。
本来はここまで長くなる予定ではなかったそうですが、
人気が出ると引き伸ばされて、上手く纏められずに終わる連載が多い中、
中弛み感もあったけれど、最後の引き際は見事。
終着点が決められているだけあって、多少寄り道しても何とかなったと。

少年漫画の燃える展開、成長物語っていいなっと、久々に思わせる作品。
『うしおととら』『鋼の錬金術師』を読み返したくなりました。
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