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でも俺達、受け入れてますよね [ケータイ捜査官7 感想]

ケータイ捜査官7 第42話「目覚める遺伝子」
あらすじは、テレビ東京:ケータイ捜査官7 バックナンバー 参照。

今まで水面下で動いていた間明が、新しいケータイCMに出演し、
ついに表舞台に現われる事に。
しかもそのケータイは、八郷ラボで破壊されたフォンブレイバー・ファイブと同じ、
量産型のフォンブレイバーと呼ぶべきものだった……

最終回へ向けて、幾つかの謎が解かれ、
それ以上に、謎と各自の思惑と動きが現われた回。
(ゼロワンがアンカーの管理下から離れる事が出来たのは、
伊達が制限回路を外したからだとか、
フォースが凍結され続けているのは、ウイルスを逃がさない為など)
しかし、最初に出てきたジーンのCM映像、予備知識なしで舞浜のイベントで観て、
間明のあまりにうさんくさい爽やかな笑顔には、絶句。

間明、伊達、そして政治家の秘書と、いかにも悪巧み中って感じで、
3名揃い踏みしていますが、いずれも一筋縄ではいかない、
互いに腹の中は見せ合っていない様子がありあり。
単純に理想や損得だけで動く面子ではなさそうだし、ネット社会の監視と言う、
決して間違ってはいない理論を掲げているあたり、逆に怪しい。
そして、間明の「網島ケイタ君が…死にます」って言葉に込められた意味とは。
もうこうなると、誰が黒幕なのか、いったいどんな思惑で動いているのか。
他にも謎や疑問がてんこ盛りですが、とても予測不可能です。

ケイタがアンダーアンカー本部で見た、
教育プログラムと禁止事項を盛り込まず、無制限に個体数を増やした場合のシミュレート。
危機的状況なのですが、台所のブレイカーに張り付くフォンブレイバーは、
まるでどこぞの害虫のようだし、大量発生して街中で破壊の限りをつくしている筈なのに、
どう見てもケータイ変だ!を踊っているし、人々の悲鳴に混じって、
「ケータイだ」「大変だ」って声が入っているのは、ちょっとしたお遊び?

「ある意味、人工生命って呼んでもいいと思う
人間が人間じゃない別の知性を受け入れられるかどうかは、またまだ読めないのよね」
ジーンの普及を危惧するエージェント達に対して、
「でも俺達、受け入れてますよね」
さらっと言い切るケイタに、はっとする一同。

「そりゃ始めはうっとおしかったし、喧嘩もしたけど」
「確かに君は、文句ばかりだったな」
「いいから聞けよ。いつかブレイバーがたくさん生まれた時、
もしヒビる人がいたら、仲間だよ、怖くないよって言ってあげる為に、
エージェントってあるんじゃないんですか」
人の手で作られた物、人工物であるAIのフォンブレイバーなのに、
「生まれた時」と言い、あっさりと受け入れているケイタって、
アンカーのエージェント・フォンブレイバーにとっても、
間明達にとっても、予想外の異質な存在なのかもしれない。

本部で凍結中のフォースを前に、語り出す瞳子。
「世の中は、ブレイバーのコピーが溢れてるって言うのに、
あたしのこの子は、目覚めを禁じられた眠り姫。今でもこの子は頑張ってるんです
この子が初期化すら許されないあのウイルスを抱いて眠っているおかけで、
サードもセブンも活躍出来る」
「ずいぶんセンチですね。網島君の言葉が引き金?」
「あたし達も初めてこの子達を手にした時、あんな感じだったと思いません?」

「部長は、どうして新しいブレイバーを持たないんですか」
「瞳子さんと同じです。私のバディはセカンドだけですから」
部長と瞳子が、桐原やケイタに劣らず、自分のバディであるフォンブレイバーを、
片や破壊、片や凍結された今も、大切に思っているのがわかる、
しんみりと胸に染み入るシーンでした。
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