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お前らには俺がいるだろう [ケータイ捜査官7 感想]

ケータイ捜査官7 第41話「セブンの見る夢」
あらすじは、テレビ東京:ケータイ捜査官7 バックナンバー 参照。

事件を解決した直後、浚われて捕らわれの身となったセブン。
夢の中で故人であるセカンドや滝本に、
人になりたいのかと問われ、己の存在意義に悩む……

最終回間近とあって、次々と手を打つ間明とその一派。
稼動中のフォンブレイバーの中で、最も経験値の少ないセブンが狙われたのは、
単にバディのケイタが未熟だからか、それとも、他の理由があるのか。
滝本役の津田さんがイクスピアリのイベントで語った、
「視聴者に媚びない最終回」が、楽しみでもあり、怖い。

パソコン相手に、爆弾のタイマー解除、ウイルス削除中のセブンは、
逃げる犯人を追うケイタと、別行動になる。
無我夢中で犯人を捕まえたケイタが、近くの鉄柵に犯人を手錠で拘束中に、
ふと目にしたのが、道端の白い花。
そこで、ケイタはセブンに携帯電話で話しかける。
「これ終わったらさ、滝本さんの墓参り行かないか」
「滝本の、墓参り」
「俺、今、犯人1人でKOした。結構やるようになったよな、俺も。
だからさ、今の俺とお前、滝本さんに見て欲しいなと、思ったわけ」

でも、この後のケイタの言葉、
「そのうちお前の力借りなくても、頑張れば1人でプログラム制圧だって出来るようになるかもな」
で、ケイタとセブンにすれ違いが起こってしまう。
おそらくケイタは、滝本にセブンを託されたから、
一人前になった自分を見てもらって、安心させたいと思って出た言葉だけど、
セブンは、自分がいなくてもいいのだと、受け止めてしまった。
直接話していれば、違ったのかもしれないけれど、
電話を通してなので、互いに相手の表情が見えなくって。

行方不明になったセブンを探そうとするケイタの前に現れたゼロワン。
「バディを失う。その喪失感が、どれほど俺達を苦しめるか、お前達にわかるか。
解を求め、アンダーアンカーを離れた俺を苦しめていたのは、喪失感なのだと、今にして思う。
その果てに耐え難いまでの孤独を俺は知った」
「俺達は、バディシステムによって人格を形成する。バディからは離れられない宿命なのだ。
だからこそ、網島ケイタと離れたセブンが、
今、この瞬間、何を思っているのか、俺には興味が尽きない」

第9話のタイトルにもなったバディシステム。
フォンブイレバー達にとっては、ある意味、枷とも言うべきものだったんですね。
それでも、暗く重い思考に行ってしまいそうなゼロワンに、
「孤独、孤独言うなよ。お前らには俺がいるだろう」
と、何の気負いも無く言えるケイタは、彼らにとって掛け替えが無く、
得がたい存在なのだと、改めて思いました。

しかし、ソリッドPCでメディック&アナライザー着身したゼロワンを見て、
「スゲー似合ってるよ」素直に感想を述べるケイタに、
「誰に物を言っている」と、当然の如く言った直後に、
両手にパーツを持って「……余った」と、呟くゼロワンには、思わず噴出してしまいました。
その時のフェイスパターンが涙目モードと、さすが芸が細かい!
それと、ケイタに急かされて、投げやりの「着身完了」にも。

救出されたセブンが、迷い悩んでいるけれど、世界よりもセブンだと言い切り、
お前にとってセブンとは何かと問われれば、バディだ。と、躊躇いも無く言ったケイタを、
どうか最後の最後でいいから、思い出して信じて欲しいなっと。
そして、ケイタのささやかな願い、セブンと一緒に滝本さんの墓参りが、叶いますように。
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